こんにちは。三刀流エンジニアです。
製造業、生産技術の現場で20年以上、生産設備の設計・電気配線・PLC制御に携わってきたFA(ファクトリーオートメーション)エンジニアです。
第二種電気工事士・第三種電気主任技術者(電験三種)を取得しており、技能試験を実際に受験した経験からお伝えしています。

この記事は、技能試験を検討している女性・主婦の方に向けて書きました。
「工具って難しそう…」「自分に扱えるのか不安…」「手が小さくて力も弱い…」
第二種電気工事士に興味を持った女性の多くが、最初にここで止まります。
結論から言うと、
女性でも問題なく扱えます。
ただし、
“工具の選び方を間違えると一気に挫折します”。
- 重すぎる
- 握りにくい
- 力が必要
こういった工具を選んでしまうと、練習そのものが苦痛になります。
逆に言えば、
最初の選び方さえ間違えなければ、未経験でもスムーズに進められます。
この記事では、
女性でも扱いやすい工具の考え方と選び方を解説します。
資格取得のメリットや試験の概要については、以下の記事で詳しくまとめています。まだ読んでいない方は先にご覧ください。
📖 【前の記事】第二種電気工事士は女性・主婦でも取れる?メリットと向いている人を解説

女性向け|工具選びで絶対に外してはいけない3つのポイント

第二種電気工事士の技能試験では、
「どの工具を使うか」で作業のしやすさが大きく変わります。
特に女性の場合は、
力の問題ではなく“工具との相性”が合否を左右すると言っても過言ではありません。
ここでは、初心者がつまずきやすいポイントを3つに絞って解説します。
① 軽さ(重量)
工具は一見すると小さく見えますが、
実際の練習では何十回も同じ動作を繰り返すことになります。
そのため、わずかな重量差でも
- 手の疲労
- 作業スピード
- 集中力の持続
に大きく影響します。
特に最初のうちは慣れていないため、
重い工具を使うだけで「思ったより大変…」と感じやすく、
それが挫折の原因になることも少なくありません。
👉 結論:最初は“軽めの工具”を選ぶだけで、作業のハードルは大きく下がる
② グリップの太さ(握りやすさ)
意外と見落とされがちなのが「持ちやすさ」です。
工具のグリップが手のサイズに合っていないと、
- 力がうまく伝わらない
- 無駄に握力を使う
- 手が痛くなる
といった状態になります。
これは単純に「力が足りない」のではなく、
“力のかけ方が分散している”状態です。
特に手が小さめの方は、
グリップが太すぎる工具を使うと一気に扱いにくくなります。
👉 結論:細めでフィットするグリップを選ぶだけで、必要な力は大きく減る
③ 切断・被覆剥きのしやすさ(工具の性能)
電気工事士の作業で一番多いのが
- 電線の切断
- 被覆(皮むき)
です。
ここで重要なのは、握力ではなく“工具の性能”です。
切れ味が悪い工具を使うと
- 何度も力を入れる必要がある
- 作業時間が伸びる
- 失敗しやすくなる
といった悪循環になります。
逆に、性能の良い工具であれば
- 軽い力でスパッと切れる
- 作業がスムーズ
- ミスが減る
という状態になります。
👉 結論:ここはケチらず“性能重視”で選ぶべきポイント
女性でもできるかどうかは“工具で決まる”
ここまでのポイントをまとめると、
- 軽さ → 疲れにくさ
- グリップ → 力の伝わりやすさ
- 性能 → 作業のしやすさ
この3つが揃えば、
作業の難易度は大きく下がります。
女性の場合、
「力が弱いからできない」のではなく、
“工具が合っていないだけ”というケースがほとんどです。
逆に言えば、
最初の工具選びさえ間違えなければ、
未経験でも十分に対応できます。
ここまで読んで「これならできそう」と感じた方は、
次にやるべきは実際に必要な工具を一通り把握することです。
試験では、工具が揃っていないと
そもそも練習を始めることができません。
▶ 技能試験に必要な工具を把握したい方はこちら

女性が技能試験で感じやすい不安TOP3
よくある不安を正面から取り上げます。
「自分だけが不安を感じているわけではない」と知るだけで、少し気持ちが楽になるはずです。
不安①「力が弱いので工具をうまく使えないかも」

技能試験では握力・腕力が必要な作業がいくつかあります。
ただし、工具の品質と使い方次第で、力の差はかなり吸収できます。
後ほど詳しく解説します。
不安②「電工ナイフが怖い・使い方がわからない」
これは多くの女性受験者から聞く不安です。
朗報:電工ナイフは使わなくても試験を完成させられます。
代替できるアイテムがあるので、安心してください。
不安③「手が小さいので細かい作業が心配」
「のの字曲げ」など、指先の器用さが問われる作業への不安ですね。
専用ツールを使えば、手の大きさに関係なくきれいに仕上げられます。
電工ナイフは使わなくていい
まず最も大きな不安から解消しましょう。
工具セットに電工ナイフが入っていることがありますが、
技能試験でナイフが必要になる場面は、ケーブルの外装被覆を剥くときやゴムブッシングにケーブルを通すための切り込みを入れるときくらいです。
その作業は、カッターナイフやストリッパーで代替えできます。
さらに、「合格マルチツール DK-200」を使えば、ゴムブッシングにケーブルを通すための切り込み作業の際に刃物を使用しなくても安全に切り込みが入れられます。
電工ナイフを一切使わずに試験を完成させることは、十分に可能です。
✅ 結論:電工ナイフが怖い方は、合格マルチツール DK-200を揃えれば安心です。
無理に使おうとせず、カッターナイフ、ストリッパー、DK-200で乗り切りましょう。
握力・力が弱い方への工具選びのポイント
VVFストリッパーは「P-958」が正解
被覆を剥く作業は試験中に何十回と繰り返します。
安価なストリッパーは握る力が多く必要なものもありますが、
ホーザンのP-958は少ない力でスムーズに被覆が剥けるよう設計されています。
「握力が心配」という方こそ、品質の高い専用ストリッパーを選ぶことが大切です。
安物工具で力を使い果たすよりも、適切な工具で余裕を持って作業するほうが、仕上がりも時間配分も安定します。
圧着工具はコンパクトタイプを選ぶ
リングスリーブの圧着は、工具を握って力を加える作業です。
ホーザンのP-738はコンパクトで握りやすい設計になっており、手が小さい方でも扱いやすい圧着工具です。
結論:握力に自信のない方は、工具セット DK-28を揃えれば安心です
ここまでのポイントを踏まえると、
初心者は「個別に選ぶ」よりも
最初から最適化されたセットを選ぶ方が失敗しません。
女性の場合は、
標準サイズよりも軽量タイプを選ぶことで作業の負担が大きく減ります。
その中でも定番なのがHOZANの工具セットです。
工具セットDK-28に付属しているVVFストリッパーや圧着工具は上記でご紹介したモデルですので、セットで揃えれば問題ありません。
この工具セットDK-28に入っている工具は
- 軽量で扱いやすい
- グリップが細く手にフィット
- 切断時に余計な力がいらない
→ 初心者でも扱いやすい設計です
手が小さい方の「のの字曲げ」対策

「のの字曲げ」(輪作り)は、電線の先端をペンチで輪状に加工する作業で、
技能試験の中で最も習得に時間がかかる工程のひとつです。
ペンチで力強く曲げる必要があるため、「手が小さい・力が弱い」と感じる方が特に苦労しやすい作業です。
「のの字曲げツール」を活用する
この悩みを解決するのが、「のの字曲げツール」という専用工具です。
電線を差し込んで回転させるだけで、きれいな輪が素早く作れます。
- 手の大きさや握力に関係なく、安定した仕上がりになる
- ペンチで何度も練習する時間を短縮できる
- 試験本番の緊張状態でも、確実にきれいな輪が作れる安心感がある
「ペンチで頑張るべき」という考え方もありますが、
限られた試験時間の中で確実に合格することが最優先です。
使えるツールは積極的に活用しましょう。
女性・主婦の方におすすめの便利グッズ

ここでは、特に女性・主婦の方の不安を解消してくれる便利グッズを紹介します。
① 合格マルチツール DK-200【最優先で揃えてほしい】
ゴムブッシングへの切り込み作業・器具のはずし作業・スリーブへの電線圧入補助など、
1本で7つの作業をこなす万能ツールです。
「ナイフが怖い」「力が要る作業が不安」という方の強い味方になります。
② 合格クリップ P-926【誤接続防止に】
複数の電線をまとめて保持するクリップです。
圧着前に接続の確認ができるため、配線の間違いによる失点を防げます。
試験中の焦りを抑えてくれる、心理的な安心感も大きいアイテムです。
③ 合格ゲージ P-925【被覆の剥き長さに迷う方へ】
「被覆を何mm剥けばいいか、感覚がつかめない」という方に特におすすめです。
工具セットDK-28に付属しているVVFストリッパーP-958に装着して使うことで、毎回正確な長さで剥けるようになり、作業スピードも安定します。
なお、合格ゲージ P-925は工具セットDK-28には付属していません。別途購入が必要です。
④ 試験用グローブ【ケガ防止・工具のグリップ安定に】
ホーザンの試験用グローブは、適度な滑り止めで工具や電線のグリップが安定します。
電線の切断端などで指を傷つけるリスクを下げてくれるので、工具に慣れていない方には特におすすめです。
背抜きタイプなので長時間の練習でも蒸れにくく、快適に作業できます。
自宅練習で机を傷つけない【カッターマットの活用】

自宅でダイニングテーブルや作業机の上で練習するとき、ケーブルの切断や工具の作業で天板に傷がつくことがあります。
オルファのカッターマット A3(135B)を1枚敷いておくだけで、机への傷・汚れを防げます。
- A3サイズで、ケーブルを広げた状態でも十分な作業スペースが確保できる
- 両面使用可能(表:ソフトグレー、裏:ブラウン)で、用途に応じて使い分けられる
- 丈夫で繰り返しの使用に耐え、練習期間中ずっと使える
「大切な家具に傷をつけたくない」という方は、練習を始める前に用意しておきましょう。
工具と並んで必要なもの:練習材料セット
工具が揃ったら、次に必要なのが練習用の材料セットです。
技能試験では、実際に電線を切り・被覆を剥き・器具に接続する作業を本番と同じ条件で練習することが合格への唯一の道です。どれだけ工具を揃えても、材料がなければ練習を始められません。
必要な材料(VVFケーブル・スイッチ・コンセント・リングスリーブなど)を自分でバラ買いしようとすると、種類が多く揃えるだけで手間がかかります。練習材料セットを使えば、必要なものが一式届いた日からすぐに練習を始められます。
ここで多くの人が迷うのが「何回分買えばいいか」という点です。
結論から言うと、迷ったらDK-52(2回分)が正解です。筆者自身、最初に1回分(DK-51)から始めて材料不足に陥り、追加注文するまでの数日間、練習ができないブランクが生まれました。
選び方の詳細・失敗談の全容はこちらで解説しています。
📦 練習材料は何回分買えばいいか迷っている方へ

「DK-52(2回分)で決まり」と判断した方は、こちらからどうぞ。
▼ 第二種電工試験練習用 2回セット DK-52(最もバランスが良くおすすめ)
合格後のメリット:家族の役に立てる喜び
少し先の話をさせてください。
第二種電気工事士の資格を取得すると、自宅の電気配線工事を自分で行うことが法的に認められます。
コンセントの増設・スイッチの交換・照明器具の取り付けなど、
業者に頼めば数万円かかる工事が、自分でできるようになります。
「電気のことは業者にお任せ」だった立場から、「私が直せる」という頼もしい存在になれるのは、資格取得の大きなやりがいのひとつです。
練習で使った材料(スイッチ・コンセント・ケーブルなど)も、自宅のDIY工事にそのまま再利用できます。
ここまで読んで、「これなら自分でもできそう」と感じた方へ。
あらためて言います。次にやることは、
実際に必要な工具を一通り把握することです。
技能試験では、工具と材料が揃っていないと練習すら始められません。
出遅れると欲しい工具、材料が在庫切れの場合も有りますので、早めに揃えると安心です。
▶ 初心者が最初に揃えるべき工具と材料はこちら

まとめ:女性向け おすすめアイテムリスト

女性・主婦の方が技能試験に向けて揃えておくべきアイテムをまとめました。
| 優先度 | アイテム | 解決できる不安 |
|---|---|---|
| ★★★ 必須 | 工具セット DK-28 | 試験に必要な全工具がそろう。握りやすい設計 |
| ★★★ 必須 | 練習材料セット DK-52 | 材料なしでは練習できない。2回分で材料切れの不安をなくす |
| ★★★ 最優先 | 合格マルチツール DK-200 | ブッシング切り込みで刃物不要・力が要る作業を補助 |
| ★★ 強く推奨 | のの字曲げツール | 手が小さい・力が弱くてもきれいな輪が作れる |
| ★★ 強く推奨 | 合格クリップ P-926 | 誤接続防止・圧着前の確認作業を助ける |
| ★★ 強く推奨 | 合格ゲージ P-925 | 被覆の剥き長さを正確に確認できる |
| ★★ 強く推奨 | カッターマット A3 | 自宅練習で机への傷・汚れを防ぐ |
| ★ あると安心 | 試験用グローブ | ケガ防止・工具のグリップ安定 |
「不安だから無理かも」と感じている方ほど、適切なアイテムを揃えることが合格への近道です。
まずは工具セット(DK-28)と練習材料セット (DK-52)と合格マルチツール(DK-200)の3点から揃えてみてください。
大切なのは、「必要なものを揃えて、実際に手を動かすこと」です。
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