👤 この記事を書いた人:三刀流エンジニア
こんにちは、三刀流エンジニアです。製造業の工場で生産設備設計に20年以上携わり、第二種電気工事士・第三種電気主任技術者などの資格を保有しています。このサイトでは、現場で得た実務経験をもとに、資格取得やキャリア設計に役立つ情報を発信しています。
「受験しようと決めたけど、どうやって勉強すればいいか分からない」
「育児と家事の合間に、本当に時間が作れるの?」
「どんな教材を選べばいいの?」
この記事では、そんな疑問を持つ主婦・女性の方に向けて、育児・家事との両立を前提にした合格戦略を解説します。
資格取得のメリットや試験の概要については、以下の記事で詳しくまとめています。まだ読んでいない方は先にご覧ください。
📖 【前の記事】第二種電気工事士は女性・主婦でも取れる?メリットと向いている人を解説

この試験、実は主婦に有利な構造をしている
勉強を始める前に、まず試験の全体像を把握しましょう。「敵を知る」ことが、最も効率の良い勉強への第一歩です。
試験は2段階構成
第二種電気工事士の試験は、以下の2段階で構成されています。
- 筆記試験:四肢択一式・全50問・合格ラインは60点(30問正解)
- 技能試験:事前公表の候補問題13問から1問出題・試験時間40分
筆記試験に合格した人だけが技能試験に進めます。両方に合格して、はじめて免状取得の申請ができます。
筆記試験は「捨て戦略」が有効
筆記試験の出題範囲には、電気理論の計算問題が含まれています。オームの法則・合成抵抗・電力計算などが該当しますが、これらを丸ごと捨てても合格できます。
理由はシンプルで、計算問題の配点は全体の10〜15%程度に過ぎないからです。残りの暗記問題・配線図・法令問題をしっかり取れれば、60点は十分に超えられます。
「数学が苦手で不安」という方は、最初から計算問題を学習対象から外してしまいましょう。その分の時間を、確実に点が取れる暗記分野に集中投資する方が合理的です。
技能試験は「全問対策できる」珍しい試験
技能試験の最大の特徴は、候補問題が全13問・事前に公表されることです。本番で出題される問題は、この13問の中から1問選ばれます。
つまり、全13問を練習しておけば、本番で初見の問題に当たることはありません。「試験対策=全候補問題の練習」という、非常に明快な構造です。繰り返し練習することで完成度が上がる試験なので、コツコツ取り組める方には特に有利です。
主婦向け勉強スケジュール【1日1〜2時間想定】

試験は年に2回(上期・下期)実施されます。筆記試験から逆算して、現実的なスケジュールを組みましょう。
標準的な学習期間の目安
- 筆記試験対策:約3ヶ月(1日1〜1.5時間)
- 技能試験対策:約1.5ヶ月(1日1〜2時間)
合計で約4〜5ヶ月が標準的な準備期間です。育児・家事がある中でも、1日1時間程度確保できれば十分に間に合います。
月別の大まかな流れ(筆記試験まで3ヶ月の場合)
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1ヶ月目 | テキストを1周・全体像をつかむ(完璧に理解しなくてOK) |
| 2ヶ月目 | 過去問を解き始める・間違えた箇所をテキストで確認 |
| 3ヶ月目 | 過去問を繰り返す・苦手分野を集中的に潰す |
| 筆記合格後〜技能試験まで | 候補問題13問を順番に練習・2周以上を目標に |
「完璧にやろうとしない」ことが、育児・家事との両立においては最も重要な心構えです。1ヶ月目でテキストを完璧に理解しようとすると、そこで息切れします。最初は「なんとなく全体を把握する」程度で十分です。
家事・育児と両立するスキマ時間活用法

まとまった勉強時間が取れなくても大丈夫です。1日の中にある「スキマ」を意識的に使うことで、積み重ねができます。
スキマ時間の具体的な活用例
- 冷蔵庫に複線図カードを貼る:料理の合間や冷蔵庫を開けるたびに目に入る場所に、複線図の暗記カードを貼っておきます。毎日意識しているだけで、自然に覚えられます。
- 洗い物・洗濯物をたたみながら動画を聞く:YouTubeには第二種電気工事士の解説動画が多数あります。手を動かしながら「聞き流す」だけでも、繰り返し聞くことで知識が定着します。
- 子どもが昼寝している間に過去問1セット:30〜40分あれば過去問10問程度は解けます。短時間でも毎日続けることが大切です。
- 子どもが寝た後の30分:1日の中で最もまとまって集中できる時間帯です。この時間に「その日の間違いを見直す」習慣をつけると効率が上がります。
- 朝15分の前日復習:前日に解いた問題をサッと見直すだけでも、記憶の定着率が上がります。新しいことを覚えるより、復習に使う方が効果的です。
「完璧な1時間」より「不完全な15分×4回」
育児中に「1時間の集中した勉強時間」を毎日確保するのは、現実的に難しい日もあります。そういう日は、15分×数回に分散させましょう。トータルの時間が同じなら、分割しても学習効果はほとんど変わりません。
「今日は15分しかできなかった」と落ち込む必要はありません。それを積み重ねることが合格につながります。
おすすめ教材【女性・未経験者視点で選ぶ】

教材選びは「自分が続けられるか」が最優先です。どれだけ評判が良い参考書でも、読みにくければ意味がありません。未経験の女性・主婦が選ぶ基準として、以下の3点を意識してください。
- 図やイラストが多い:電気の配線図や器具の形状は、文字だけでは理解しにくい。視覚的に確認できる教材を選ぶ。
- 解説が平易:専門用語をそのまま使うのではなく、かみ砕いた言葉で説明している教材。
- 薄くて持ち運びやすい:スキマ時間に使うなら、重くてかさばる本より、軽くて開きやすい教材の方が続く。
具体的なおすすめ教材は、以下の記事で詳しく比較・紹介しています。
技能試験の対策:工具と練習材料をそろえる

技能試験は、実際に手を動かして練習することが合格への唯一の道です。テキストを読むだけでは対応できません。工具と練習材料を早めにそろえて、できるだけ多く手を動かしましょう。
工具はセットで買うのが正解
工具を1本ずつそろえようとすると、何を買えばいいか迷いますし、結果的に割高になることが多いです。技能試験向けの工具セットをひとつ購入するのが、最もシンプルで確実な選択です。
現場でも広く使われているHOZAN製の工具セットは、試験に必要な工具が過不足なくそろっており、初めての方にも扱いやすい設計です。
▼ HOZAN 電気工事士技能試験 工具セット DK-28
練習材料は2回分セットが最低ライン
技能試験の候補問題は全13問。これを練習するには、相応の電線や器具が必要です。材料を自分でそろえようとすると、種類が多く手間がかかります。
練習用の材料セットを使えば、必要な電線・器具が一式そろった状態で届くため、届いたその日から練習を始められます。最低でも2回分(全13問を2周できる量)の練習が合格の目安です。
▼ 第二種電工試験練習用 2回セット DK-52
技能試験の練習で意識すること
- 時間を計って練習する:試験時間は40分。最初は時間を気にせず完成させることを優先し、慣れてきたら時間を計る習慣をつけましょう。
- 欠陥ポイントを覚える:技能試験には「欠陥」と判定される基準が明確に定められています。欠陥があると即不合格になるため、チェックリストを作って毎回確認する習慣をつけてください。
- 複線図を先に書く:実際の作業に入る前に複線図(配線の設計図)を書く習慣をつけると、ミスが大幅に減ります。慣れれば3〜5分で書けるようになります。
モチベーションの保ち方

4〜5ヶ月の学習期間中、モチベーションが落ちる時期は必ず来ます。そのときのための対策を、あらかじめ考えておきましょう。
「合格したら何をするか」を具体的に決めておく
「コンセントを増設してデスクをすっきりさせる」「ダイニングの照明を自分で交換する」など、取得後にやりたいことを具体的にイメージしておくと、勉強の意味が実感しやすくなります。
「今日できたこと」を記録する
勉強ノートや手帳に、毎日「今日やったこと」を一行でもメモしておきましょう。振り返ったときに積み重ねが見えると、それ自体が次への動力になります。
完璧主義を手放す
育児・家事の合間に勉強している以上、計画通りにいかない日は必ずあります。「今日は10分しかできなかった」という日があっても、それは普通のことです。翌日に取り戻そうとせず、そのまま淡々と続けることが、長い目で見ると最も合格に近い行動です。
まとめ
主婦・女性の方が第二種電気工事士に合格するための戦略を、まとめます。
- 筆記試験は計算問題を捨てて、暗記・配線図・法令に集中する
- 技能試験は候補問題13問を繰り返し練習するだけ
- 1日1〜2時間・4〜5ヶ月が標準的な準備期間
- スキマ時間を活用し、「完璧な勉強」より「継続」を優先する
- 工具と練習材料は早めにそろえて、手を動かす練習を始める
「難しそう」というイメージは、試験の構造を知ることで大きく変わります。まずは教材を1冊手に取ることが、合格への最初の一歩です。
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