【初心者向け】第二種電気工事士 技能試験に必要な工具5選と作業内容を解説

机の上に並んだ電気工事士の工具と材料、そして作業を始めようとする人の手のイラスト。初心者向けの技能試験準備ガイド。

こんにちは。三刀流エンジニアです。

製造業の現場で20年以上、生産設備の設計・電気配線・PLC制御に携わってきたFA(ファクトリーオートメーション)エンジニアです。
第二種電気工事士・第三種電気主任技術者(電験三種)を取得しており、技能試験を実際に受験した経験からお伝えしています。

この記事は、技能試験の勉強を始めたばかり
「そもそも何の工具が必要なの?」「どんな作業をするの?」
という疑問を持っている方に向けて書きました。

工具の種類と役割を丁寧に解説しますので、工具や電気作業が初めての方でも安心して読み進めてください。

三刀流エンジニアが定義する「機械・電気・ソフト(PLC)」の融合概念図。
目次

技能試験ではどんな作業をするのか

工具を揃える前に、まず技能試験でやることの全体像を知っておきましょう。

技能試験は、13問の候補問題の中から当日1問が出題され、制限時間40分以内に配線作業を完成させる実技試験です。

主な作業内容は次のとおりです。

  • ケーブルの被覆を剥く(ストリッパーを使う)
  • 電線を輪状に加工する「のの字曲げ」(ペンチを使う)
  • リングスリーブで電線を圧着接続する(圧着工具を使う)
  • スイッチ・コンセント・引掛シーリングに電線を差し込む(ドライバーを使う場面も)
  • ケーブルを切断する(ニッパやペンチを使う)

これらの作業をこなすために、5種類の工具が必要になります。
次の章でひとつずつ解説します。

技能試験に必要な工具一覧【5種類】

技能試験で使う工具は、次の5種類が基本です。

① VVFストリッパー

VVFストリッパー P-958


ケーブルの被覆(外皮・絶縁皮膜)を剥くための専用工具です。
技能試験において最も使用頻度が高い工具で、作業スピードに直結します。

ホーザンのP-958は、「測る・剥く・切る・のの字曲げ」の4つの機能が1本に集約されており、技能試験の定番ストリッパーとして広く使われています。

カッターや電工ナイフでも被覆を剥くことはできますが、時間がかかる・芯線を傷つけるリスクがあるため、
専用ストリッパーの使用を強くおすすめします。

② ペンチ

左:ウォーターポンププライヤー  右:ペンチ


電線を曲げる・掴む・切断するために使います。
技能試験では特に、スイッチやコンセントに取り付けるための「のの字曲げ」(電線を輪状に加工する作業)でペンチを使います。

「のの字曲げ」は繰り返し練習が必要な作業です。
ペンチに慣れていない方は、専用の「のの字曲げツール」を使う選択肢もあります(詳しくは便利グッズの記事で紹介しています)。

③ ウォーターポンププライヤー

アウトレットボックスへ電線管(金属管・PF管など)を接続する時に、ロックナットの締付け、コネクタのネジ切りなどに使用する工具です。

④ 圧着工具


複数の電線をリングスリーブに通して圧着(物理的にかしめて接続)するための工具です。
接続の確実性を担保する非常に重要な作業で、圧着工具なしには試験を完成させることができません。

試験で使うリングスリーブのサイズは主に「小」です。
ホーザンのP-737(P-738)は技能試験向けのコンパクトな圧着工具として広く使われています。

⑤ ドライバー(プラス・マイナス)


端子台のネジ締め・露出型コンセントの取り付けなどで使います。
プラスドライバーとマイナスドライバーの2種類が必要です。

マイナスドライバーはスイッチ・コンセントの「はずし穴」に差し込んで電線を引き抜く作業にも使いますが、無理に差し込むと器具が破損することがあります。
この作業は「合格マルチツール DK-200」を使うとより安全に行えます。

電工ナイフは必要か?


工具セットの中に「電工ナイフ」が含まれているものがあります。
「ナイフが怖い」「使い方がわからない」という方も多いので、ここで正直にお伝えします。

結論:電工ナイフが必須の場面は非常に限られています。

具体的には、ケーブルの外装被覆を剥くときやゴムブッシングにケーブルを通すための切り込みを
入れるときくらいです。
その作業は、カッターナイフストリッパーで代替えできます

さらに、「合格マルチツール DK-200」を使えば、ゴムブッシングにケーブルを通すための切り込み作業の際に刃物を使用しなくても安全に切り込みが入れられます。

「ナイフは怖い」という方は、合格マルチツール DK-200を揃えておけば安心です。

工具セットとバラ買い、どちらがいい?


必要な工具がわかったところで、「セットで買うか、1本ずつバラで買うか」という疑問が出てくると思います。

初受験の方にはセット買いを強くおすすめします

その理由は3つです。

  • 必要な工具をすべて揃えられるので、買い忘れのリスクがない
  • バラで選ぶ手間がかからない(工具の種類や相性を調べる必要がない)
  • 試験向けに設計された組み合わせなので、使い勝手の心配がない

「すでに一部の工具を持っている方」や「受験後も現場で使い続けたい方」はバラ買いを検討する価値もありますが、それ以外の方はセットが無難で合理的な選択です。

よくある疑問【Q&A】

安い工具でも大丈夫?

工具の精度は合格に直結するので、試験向けの品質を選んでください

「安ければ何でもいい」とはなりません。
特にVVFストリッパーと圧着工具は、精度が低いと「被覆を深く傷つける」「圧着が不十分になる」というリスクがあります。
どちらも試験の採点に直結する作業なので、信頼できるメーカーの製品を使いましょう。

工具の精度って、そんなに大事?

大事です。特にストリッパーと圧着工具は品質が仕上がりに出ます

技能試験では、芯線の傷・被覆の剥き長さ・圧着の刻印などが採点ポイントになります。
工具の精度が低いとこれらのミスが起きやすくなるため、試験向けに設計された工具を使うことが大切です。

工具セットを買えば試験の準備は完了?

工具のほかに、練習用の材料セットが必要です

自宅で繰り返し練習するために、ケーブル・スイッチ・コンセントなどがセットになった練習材料セットを別途購入する必要があります。
材料セットの選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

試験後、工具は何かに使える?

第二種電気工事士の資格を活かして、自宅の電気工事に活用できます。

コンセントの増設・スイッチの追加・照明器具の交換など、資格取得後は自宅のDIY電気工事に使える工具として活躍します
「試験のためだけに買う」ではなく、長く使える道具への投資と考えると、工具にかけるコストの価値が見えてきます。

次のステップ:おすすめ工具セットを確認する


工具の種類と役割が理解できたら、次は実際に何を買えばいいかを確認しましょう。

工具セット・練習材料セット・便利グッズの選び方をまとめたメイン記事では、
おすすめのホーザン DK-28 の詳細・材料セットの比較・便利グッズの活用法を一気に解説しています。

→ 【メイン記事】第二種電気工事士 技能試験 工具・材料・便利グッズ おすすめ完全ガイド

工具の不安が解消できたら、ぜひあわせてご確認ください。

まとめ


技能試験に必要な工具は、次の5種類です。

  • VVFストリッパー……被覆を剥く。試験で最もよく使う
  • ペンチ……電線の曲げ加工・切断
  • ウォーターポンププライヤー……アウトレットボックスへの電線管接続
  • 圧着工具……リングスリーブで電線を接続する
  • ドライバー(プラス・マイナス)……ネジ締め・端子台への接続

初受験の方は工具セットで揃えるのが最もスムーズで失敗がありません
電工ナイフへの不安は、合格マルチツール DK-200 で解決できます。

まずは工具の種類と役割を頭に入れたうえで、メイン記事でおすすめ商品を確認してみてください。

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