第二種電気工事士の勉強時間は何時間?社会人が独学で合格する目安と戦略

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ネットの「1ヶ月」「50時間」に焦らなくて大丈夫

こんにちは、三刀流エンジニアです。

私は20年以上にわたって生産設備の設計に携わってきましたが、
そのキャリアの土台を支えてくれているのが「第二種電気工事士」という資格です。

私はこの試験に、約7ヶ月・合計200時間をかけて一発合格しました。
正直に言うと、「合格するだけなら、ここまで時間をかける必要はなかったな」と今は思っています。

この記事は、

「今の工場勤務で将来が不安。手に職をつけてキャリアを設計したい」というエンジニアの方

「なんとなく資格が欲しいけれど、何から始めればいいか分からない」という未経験の方

そんな方々に向けて、働きながら、家族との時間を大切にしながら、
「最短・確実」に合格を掴み取るための現実的なステップを、私の反省を交えて共有します。

ネットにある「1ヶ月で合格」という言葉に焦る必要はありません。
プロの視点から、「どこを捨て、どこに時間をかけるべきか」私なりの「設計の考え方」をお伝えします。

なぜ私は200時間もかけてしまったのか?(失敗と学び)

理由:筆記の「満点」にこだわりすぎてしまった


筆記試験で、
本来なら「捨てても合否に響かない難解な計算問題」まで完璧に理解しようと、
多くの時間を溶かしてしまいました。

合格ラインを大幅に超える点数は取れましたが、
「合格」が目的なら、筆記の深追いは不要です。

その分、技能試験の「反復練習」に時間を充てる。
私自身は、そのほうが心に余裕を持って本番を迎えられたなと感じています。

背景:やる気のタイミングが「早すぎた」


私が「受けよう!」と思い立ったとき、
ちょうど試験期間の合間で、次の試験まで7ヶ月もあったのです。

「まだ早いかな」とも思いましたが、「今あるやる気を逃すと後悔する」と感じ、
すぐに勉強を開始しました。


結論:もっとスマートに立ち回れる


まずは合格することが何よりの目的です。

足りない知識は、合格した後に必要に応じて深めていけば大丈夫。
「最初から高得点を狙いすぎて、挫折してしまう」のが一番もったいないですから。

【社会人版】合格のための「黄金比」とスケジュール

第二種電気工事士の勉強時間はどれくらい?【社会人の目安】


一般的に言われる勉強時間は以下の通りです。

  • 初学者  : 100〜150時間
  • 電気経験者: 50〜100時間(電験三種保持者や現場経験者ならさらに短縮可)


私の経験から、忙しい社会人が
着実に、かつ効率よく合格できる「黄金比」は次のように考えています。

合格のための黄金比

  • Total:100〜120時間
  • 筆記:60〜80時間(暗記を主軸にし、難解な計算は「今は深入りしない」と割り切る)
  • 技能:40時間(候補問題を1.5周〜2周。苦手な回路を重点的に)
  • 期間:4ヶ月(繁忙期や家族との時間を考慮した、無理のない期間)


社会人が独学で合格するための勉強時間の配分


「平日はクタクタ」
「休日にまとめてやると反動が怖い」
「技能の準備と片付けが面倒」……。

こうした悩みへの私なりの回答は、「小さな習慣化」です。

  • 平日の朝: いつもより30分だけ早く起きる。
  • 土日  : 午前1時間、午後1時間だけ机に向かう。


これを4ヶ月続けるだけで、合計110時間を確保できます。

私は7ヶ月続けましたが、そこまで頑張りすぎなくても大丈夫。
4ヶ月、淡々と継続するだけで合格の背中は見えてきます。

パパエンジニアとしてのヒント

お子さんがいる方は、ぜひ「お子さんと一緒に」勉強してみてください。
「パパと一緒に勉強する?」と声をかけると、意外と喜んで横に座ってくれます。
私にとっても、子供にとっても、最高の学習習慣になりました。

三刀流エンジニアが考える「捨てる技術」と「残す技術」

20年以上の設備設計経験から、実務に直結するポイントを整理しました。

① 捨てていいもの:複雑な交流回路の計算、マイナーな法規

もちろん電験三種を目指すなら重要ですが、まずは「第二種電気工事士の合格」を優先しましょう。
難問に時間を溶かすより、簡単な問題を確実に拾うほうが合格への近道です。


② 残すべきもの:複線図の理解

これは工場従事者にとって、設備診断や配線設計で「一生使える武器」になります。
ここだけは丁寧に理解しておくことをおすすめします。

技能試験の時短テクニック

最近は動画教材が豊富ですが、「すべての動画を見る」必要はありません。
見る時間+作業する時間で、あっという間に時間がなくなります。
動画で感覚を掴んだら、あとはテキストの写真を見ながら手を動かす方が、
効率よく練習回数を稼げますよ。

第二種電気工事士でやってはいけない勉強法:
200時間費やして分かった「避けたい」3つのこと

一生懸命に取り組むエンジニアの方ほど、つい陥ってしまいがちな「3つの罠」があります。


① 「ひたすらテキスト読み込み」インプット地獄

テキストは「辞書」として使いましょう。
3割読んだらすぐ過去問へ。
脳を「思い出すモード」にしないと記憶には残りません。


② 「いきなり技能練習」という先走り

複線図を理解せずに組むのは、設計図なしで家を建てるようなもの。
まずは筆記で「電気の理屈」を頭に入れることが、最大の防御策です。


③ 「過去問をやらない」丸腰の挑戦

この試験は過去問の流用が多いです。
直近5年分を3周するのが、テキストを10回読むより遥かに合格に近づきます。

三刀流エンジニアの独り言

現場でも「マニュアルを読み込む人」より
「まず動かして、ダメな理由を調べる人」の方が習得が早いです。
資格も同じ。「完璧主義」を捨てることが、合格への最短ルートですよ。

未経験から挑戦するあなたへ

「自分にできるかな?」という不安を「一生物の武器」に変える

「電気の知識なんてまったくないけれど、大丈夫だろうか……」

もしあなたが今、そんな風に迷っているなら、これだけは自信を持ってお伝えしたいことがあります。

「第二種電気工事士は、未経験から『手に職』をつけるための、最高のエントランス(入り口)です」
なぜ、20年以上のキャリアを持つ私が、あえて未経験の方にもおすすめしたいのか。

その理由は3つあります。


① 「どこでも生きていける」という、静かな自信が手に入る

日本全国、電気が通っていない場所はありません。
つまり、この免状(免許)が1枚あるだけで、
「どこへ行っても、何かしら電気に関わる仕事がある」という状態になります。
景気の波に左右されにくい「電気」というインフラを扱える技術は、
あなたを一生守ってくれる「静かな自信」に繋がります。


② 「やる気」を客観的に証明する、最強の履歴書になる

未経験から新しい業界へ飛び込もうとする時、
「頑張ります!」という言葉だけでは、相手に伝わりにくいものです。
しかし、この資格があれば話は別です。
国家試験を突破し、実際に工具を使って配線ができることを証明するこの免状は、
どんな言葉よりも雄弁に、あなたの「学ぶ姿勢」と「即戦力としての可能性」を語ってくれます。


③ キャリアが「点」から「線」に繋がっていく

この資格で学ぶ内容は、単に「コンセントを直す」だけではありません。
消防設備士、ビル管理士、さらには私が目指した「電験三種」など、
より高度で高年収な資格へと繋がる「土台」になります。
まずはこの「最初の1ピース」を埋めることで、
あなたの将来の選択肢は、想像以上に大きく広がっていくはずです。

三刀流エンジニアからのエール

200時間かけて合格した私が、
一番「やってよかった」と思っているのは、
試験に受かったことそのものよりも、
「自分も電気の世界でやっていけるんだ」という確信を得られたことです。

未経験だからこそ、基本を素直に吸収できる強みがあります。
安心して、最初の一歩を踏み出してみてください。

効率を最大化する「三刀流」の道具選び

約200時間という時間をこの試験に費やしたからこそ、ひとつ強く感じたことがあります。

それは、
「道具の差は、作業効率の差に直結する」ということです。

特に技能試験は制限時間40分との戦い。

もちろん合格に特別な工具が必須というわけではありませんが、
作業しやすい道具を選ぶことで、余裕を持って試験に臨めるのは間違いありません。

ここでは、私が実際に使って感じた「効率の良い道具選び」を紹介します。

① 技能試験の工具は、できれば専用セットがおすすめ

ネットでは安価な工具やバラ売り工具も多く見かけますが、
技能試験を前提に作られた工具セットを使うと作業がかなりスムーズになります。

私自身は、
ホーザン(HOZAN)の基本工具セットに
VVFストリッパーを追加して使用しました。

試験会場を見渡してみると、同じ工具を使っている受験者も多く、
試験に合わせたサイズ感や使いやすさがよく考えられていると感じました。

特に握りやすさや切れ味は安定していて、
練習を重ねても精度が落ちにくい点は安心感があります。

VVFストリッパーは作業効率が大きく変わる

被覆剥きは電工ナイフでも可能ですが、
VVFストリッパーを使うと作業時間が大きく短縮されます。

慣れてくると、

被覆剥きが数秒で終わる

作業ミスが減る

時間に余裕ができる

といったメリットを感じました。

この数分の余裕が、本番では

配線ミスのチェック

重大欠陥の見直し

につながることもあります。

三刀流エンジニアの考え

設備設計の現場でも、
精度の低い工具は作業ミスの原因になることがあります。
試験でも同じで、作業しやすい道具を使うことは、合格への近道のひとつだと感じています。

もちろん高価な工具が必須というわけではありませんが、
「作業しやすい工具を選ぶ」という視点は持っておくと良いと思います。

② 参考書は「1冊」を使い込むのが効率的

書店に行くと多くの参考書が並んでいますが、
個人的には1冊を徹底的に使い込む勉強法が効率的でした。

私は過去問で分からない問題が出てきたとき、

同じ参考書の該当ページを確認する

もう一度過去問を解く

という方法を繰り返していました。

いろいろな参考書に手を出してしまうと、

解説の言い回しが違う

知識が分散する

ということが起きやすくなります。

「この1冊で合格する」と決めて使い込む方が、結果的に理解が深まりやすいと感じました。

特に人気のある
「すい〜っと合格」シリーズは写真が豊富で、

器具のイメージがしやすい

鑑別問題の対策がしやすい

という点で初心者にも分かりやすい参考書だと思います。

③ 練習用材料セットは「2周分」あると安心

技能試験は候補問題が公開されているため、
何回練習するかが合否に大きく影響します。

私の場合は、
候補問題を2周(合計26回分)練習しました。

一般的には「1周でも合格可能」と言われますが、
仕事をしながら受験する社会人の場合、

疲れた状態で試験を受ける

本番の緊張が想像以上に大きい

ということもあります。

そのため私のおすすめは、

1周目
→ 手順を覚える

2周目
→ 手が自然に動くレベルまで慣れる

という段階的な練習です。

筆記に時間をかけすぎるより、
技能の練習回数を増やした方が安心して試験に臨めると感じました。

独学で合格するためのおすすめ教材・工具

ここまで読んでくださった方の中には、

「結局、何を買えばいいの?」

と思っている方も多いと思います。

私が200時間の勉強の中で実際に使い、
独学でも合格できた教材と工具をまとめました。

これから受験する方は、まずこの組み合わせを揃えておけば安心です。

① 初心者に一番おすすめの参考書

すい〜っと合格シリーズ

この参考書の良いところは、

・図解が多く理解しやすい
・器具の写真が豊富
・鑑別問題に強い

という点です。

特に未経験の方は、
文字だけの参考書より圧倒的に理解しやすいと思います。

私も分からない問題が出てきたときは、
何度もこの参考書を見返して理解を深めていました。

② 技能試験のおすすめ工具セット

技能試験では、作業のしやすさがとても重要です。

私が使っていたのは

HOZAN 電気工事士技能試験工具セット

試験会場でも多くの受験者が使っており、
技能試験用として非常によく考えられた工具です。

握りやすく、作業ミスも起きにくいため、
これから揃える方には安心しておすすめできます。

③ VVFストリッパーは作業効率が大きく変わる

技能試験の時短アイテムとして、
VVFストリッパーも非常に便利です。

被覆剥きの作業が一瞬で終わるため、

・作業時間に余裕ができる
・ミスが減る
・見直し時間が作れる

といったメリットがあります。

技能試験では「数分の余裕」が結果を左右することもあるので、
個人的にはかなり役立つ道具でした。

④ 技能試験の練習材料セット

技能試験は練習回数がとても大切です。

候補問題を1周だけでも合格は可能ですが、
社会人の方は余裕を持つためにも
2周分の材料を用意しておくと安心です。

私も2周練習したことで、
本番でも落ち着いて作業することができました。

※工具や材料は試験直前になると売り切れることも多いので、
受験を決めたら早めに準備しておくのがおすすめです。

よくある質問(FAQ)

第二種電気工事士について、よくいただく質問をまとめました。

第二種電気工事士は1ヶ月で合格できますか?

結論から言うと、可能な方もいます。

電気の基礎知識がある方や、まとまった勉強時間を確保できる方であれば、
1ヶ月での合格も十分射程圏内です。

ただし、完全未経験の状態から仕事をしながら挑戦する場合は、
ややハードなスケジュールになるでしょう。

私自身は7ヶ月かけましたが、
今振り返るとそこまで長く取らなくてもよかったと感じています。
無理に1ヶ月を目指すよりも、
3〜4ヶ月で安定して仕上げる方が、社会人には現実的だと思います。

勉強時間50時間でも足りますか?

条件が揃えば可能です。

例えば、

•工場勤務などで電気に日常的に触れている
•電験三種などの基礎知識がある
•集中して取り組める環境がある

こうした方であれば、50時間前後での合格も十分考えられます。
ただし、完全未経験の場合はやや心もとない時間です。

目安としては、社会人であれば100時間前後を確保できると安心感があります。
「最短」よりも「確実」を意識する方が、結果的に近道になることが多いです。

技能試験だけ落ちる人は多いですか?

はい、筆記よりも技能で苦戦する方は少なくありません。

理由はシンプルで、

•制限時間がある
•手が震えるほど緊張する
•普段やらない細かい作業が多い

といった、本番特有の要素が強いからです。

私が感じた対策は、「回数をこなして手を慣らすこと」。

候補問題を1.5〜2周しておくと、本番でも落ち着いて作業できる可能性が高まります。
技能は知識より“慣れ”がものを言います。

社会人で毎日30分の勉強でも合格できますか?

はい、十分可能です。

毎日30分を4ヶ月続けると、それだけで約60時間になります。
そこに休日の学習を少し加えるだけで、100時間前後は確保できます。

大切なのは「長時間やること」よりも、「やめないこと」です。

私も毎日完璧にできたわけではありませんが、
小さな積み重ねが最終的な自信につながりました。
忙しい社会人ほど、短時間をコツコツ続ける戦略の方が合っています。

第二種電気工事士は独学でも合格できますか?

はい、独学でも十分合格可能です。

実際、私もスクールには通わず、市販のテキストと問題集、
技能用の材料セットだけで対策しました。

この試験は出題傾向が安定しており、過去問の流用も多いのが特徴です。

そのため、

・過去問を繰り返す
・技能候補問題を反復する

という王道の方法をきちんと実行できれば、独学でも問題ありません。

ただし「やり方が分からないまま進める独学」は非効率になりがちです。
最初に全体像を把握してから取り組むことが、時間短縮のポイントになります。

第二種電気工事士の勉強は何から始めるのが正解ですか?

おすすめは「まず過去問を1年分解いてみる」ことです。

いきなりテキストを最初から読むよりも、

・どんな問題が出るのか
・自分がどこでつまずくのか

を知るほうが効率的です。

私も最初に過去問を解いて、
「思ったより解ける部分」と「全く分からない部分」を整理しました。
そこからテキストで補強する方が、記憶の定着も早かったです。
エンジニアの仕事と同じで、「まず動かしてみる」ほうが理解は深まります。

まとめ:合格の秘訣は「勉強時間の設計図」にあり

「大切なのは時間そのものではなく、どう時間を設計するか」

無計画に200時間を投じる必要はありません。
私の反省を活かして、皆さんは「筆記はスマートに、技能は着実に」という最短ルートを歩んでください。

効率的な合格を狙うことは、決して手抜きではありません。
限られた時間で成果を出す工夫は、エンジニアの仕事にも通じるものがあると感じています。

私はこれまで3回の転職を経験しましたが、
この資格は常に私の「お守り」でした。
工場でキャリアアップを目指す人にとっても、
全く新しい世界へ一歩踏み出したい人にとっても、
この資格で得られる「電気の基礎知識」は裏切りません。

この資格のおかげで実務の幅が劇的に広がり、
トラブル対応の速さが給与評価にも直結しました。
また、ここで身についた「勉強の習慣」が、後の電験三種合格への大きな足掛かりとなりました。

ここまで読み進めてくれたあなたには、すでに十分なやる気があります。
まずは今日、10分だけテキストを開いてみませんか?
その小さな一歩が、あなたのキャリアを静かに前に進めてくれます。
応援しています。一緒に頑張りましょう!

この記事が、多くの悩めるエンジニアの助けになることを願っています。

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